Toward the sky

飛行機に憑りつかれた東大生・“ぐっ✈”のお気持ち表明

嵐ジェットはいいぞ[東京大学航空宇宙工学科/専攻 Advent Calendar 2020 参加記事]

こんにちは,機械A4年のぐっ✈です。

 

この記事は,東京大学航空宇宙工学科/専攻 Advent Calendar 2020に参加しています。

adventar.org

「お前航空宇宙に入ってないやん!なんで記事書いてんねん」とお思いの方もおられるかもしれませんが,来年度から航空宇宙工学専攻に修士課程学生としてお世話になるということで今回参加させていただきました。快諾いただいた主催の溶けかけてるうさぎ様本当にありがとうございます。

 

さて,自己紹介記事にも記載の通り,私は飛行機(特にエアライナー)が好きです。まあ航空宇宙を志すぐらいだし,多少はね?(?)

ry0803storm.hatenablog.com

そして,自己紹介記事に書きそびれたこととして,“好きなアーティスト”があります。通常この手の自己紹介だといちばん書かれがちな内容かと思うんですが,なぜ私はこれを当該記事執筆時に失念していたんでしょうかね…?

 

さておき,肝心の私が好きなアーティストについてですが,ほかでもない「」です。相葉雅紀松本潤二宮和也大野智櫻井翔の5人からなる国民的アイドルグループ「嵐」です。いいですよね。嵐。異論は認めない。

www.johnnys-net.jp

私は2010年の「“Scene” ~君と僕の見ている風景~」の国立競技場での公演をはじめとし複数回ライブに参戦してきた程度のオタクです。嵐そのものについても語るべきことは大いにあるのですが,それは今回は割愛させていただきます。

 

飛行機好きで嵐好きの私がこの記事で書き連ねていくのは,

  • “嵐ジェット”の系譜とその魅力

そして,

  • 嵐ジェットの姿を追いかけたあるオタクの日々の記録

です。そう,この世界には存在するんですよ。“嵐ジェット”なるものが。「飛行機好きかつ嵐ファン」を悶絶させるにはあまりにも十分すぎる,オタクホイホイの重ね掛けとしか言いようのない存在が____。

 

※2020/12/6追記:本記事に直接貼り付けている画像は,全て筆者の撮影によるものです。無断転載を禁じます。まあ言うまでもないとは思いますが...

なお,当記事においては一切の収益化等を行っておりません。

 

 

嵐ジェットとは;その航跡

“嵐ジェット”は,「日本航空JAL/JL)が所有・運航する,嵐の姿を機体上にデザインした特別塗装機」のことを指して一般に用いられる言葉です(ガバガバ要検証定義)。いわゆる「スぺマ」(特別塗装機=スペシャルマーキングの略称)の一種ですね。航空会社の標準的な塗装を変更したり,その上から塗装・デカール(ステッカー)貼付を行ったりした機材になります。1機・1種類しか存在しないわけではなく,過去に存在したものも含めて複数種類・複数機存在します。

2010年9月、9thアルバム『僕の見ている風景』のジャケット写真がデザインされた初号機「嵐ジェット2010」を皮切りに、2011年7月には10thアルバム『Beautiful World』デザインの「嵐ジェット2011」が、2012年10月には11thアルバム『Popcorn』デザインの「嵐ジェット2012」が登場した。さらに2015年6月の4代目「FLY to 2020」ではリーダー大野智がデザインを担当。“未来への希望”をテーマに、東京2020大会への機運を特別デザインで盛り上げた。そして、今年5月には、ハワイ線就航65周年を記念した5代目「ARASHI HAWAII JET」が就航し、今回の6代目「20th ARASHI THANKS JET」に至る。 

嵐ジェット6代目が国内就航スタート!歴代嵐ジェットを振り返る – ページ 3 – TOKYO HEADLINEより引用

2010年から始まったのって冷静に考えてヤバくないですか…?今年で10年ですよ…?(語彙力皆無オタク)

JAL嵐JET(初代:2010年9月~2011年1月)

press.jal.co.jp:本項の出典

記念すべき初代嵐ジェット。ちょうどJALが経営破綻し,嵐とのTVCMでのタイアップが始まった頃にデビューしたスぺマ機でした。使用された機材はJA8982(ボーイング777-200)でした。

機体後部には,彼らが2010年にリリースしたアルバム「僕の見ている風景」のアートワーク,そして当時の5人の姿がデザインされています。僕の見ている風景,かっこよくてかわいいですよね。この時(まだ小学6年生…)は飛行機を撮影するという行為に走っていなかった故ここでお見せできる写真がありませんので,申し訳ないのですが気になる方はぜひ「嵐JET 2010」あたりでググってみたり,FlyTeam(下のリンク先)を確認してみてください。この頃はまだ鶴丸ではなくて「サンアーク」だったようですが,2011年ごろからCI変更により鶴丸塗装への移行が進み,嵐ジェットとしては唯一のサンアーク塗装機だったようです。

flyteam.jp

そういえばこの時期CMで流れていた「movin' on」がめっちゃ好きでしたね…。この年に開催された先述の「”Scene” ~君と僕の見ている風景~」では開幕早々のこの曲が本当にカッコよくてブチアガったのもあって印象に残っています。同時期に羽田再国際化によるホノルル便などを宣伝していたCMでは「Summer Splash!」が使われていましたが,こちらも大好きです。ライブでもめっちゃ盛り上がりますもんね(クソ長オタク語り)。

 

JAL嵐JET(2代目:2011年7月~2012年1月)

flyteam.jp:本項の出典

初代の翌年に登場。2年連続での実施,かつJA772J(ボーイング777-200)に加えて初代でも使用されたJA8982も登板するという嵐ジェット史上唯一の同一デザイン2機体制という激アツの時代だったようです。デザインはやはりこの年にリリースされたアルバム「Beautiful World」のアートワーク,Beautifulが過ぎますね(伝われ)。この時期のJALの機内では同アルバムのJAL限定バージョンの販売も行われていたそうで,まさに激アツというほかありません(?)。この時期のCMでは,先得の宣伝で同アルバムの最後に収録されている「遠くまで」が使われていました。あのCMもかっこよかったなあ…(昔語り)。

しかし,嵐ジェットとしては唯一JALから就航を知らせるプレスリリースが出ておらず,また当時は存在したとされる嵐ジェットの運航情報などを提供する特設Webサイトもリンクが切れていたりするなど,今となっては公式の情報源に乏しくなってしまっているという一面もあります。まあだいたいFlyTeamとかAviationWireとかオタク各位のブログとか見てれば当時の様子は掴めるけどね。

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JA772J:JAL嵐JET(2代目:2011年)の模型

 

JAL嵐JET(3代目:2012年10月~2013年2月)

press.jal.co.jp:本項の出典

3年連続となる新デザインの嵐ジェットで,デザインはやはり2012年発売のアルバム「Popcorn」のアートワークをアレンジしたものになっています。使用機材はJA8979(ボーイング777-200)でした。3年連続アルバム引っ提げ772,安定していますね(?)。

flyteam.jp

確かこの年はCMソングのタイアップはなかったけど,「Popcorn」の中からチョイスされた曲が機内オーディオプログラムに入れられていたという記憶があります(うろ覚え)。まあとにかくPopcornも名盤なので全人類聴いてください(雑な押しつけ)

 

JAL FLY to 2020 特別塗装機(2015年6月~2016年4月)

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JA751J:JAL FLY to 2020 特別塗装機(羽田空港,2015/8/21筆者撮影)

press.jal.co.jp

2012年秋に就航し2013年冬に通常塗装へと戻った3代目嵐ジェットから実に2年以上の間をあけて登場した,嵐ジェットとしては4代目の機体となります。今回はアルバムタイアップのような形ではなく,JAL東京オリンピックに向けた応援プロジェクト(?)の一環ということだったようです。
この機体の最大の特徴としては,"design by SATOSHI OHNO"であることでしょう。個展「FREESTYLE」を開催するなど芸術活動にも精力的に励む彼の手により,胴体後部には5人のメンバーカラーをあしらった虹とともに「希望を表現する”花々”、日本らしさを象徴する”富士山”や”四季”、未来に向かって進化する”人”など」(出典:上記プレスリリース)が描かれ,その下に5人の肖像が置かれています。もっと顔をデカく写してください。また,それまでのボーイング777-200に代わって777-300型機のJA751Jが投入されたのも特筆すべき点でしょうか。胴体が10mぐらい長いやつになりました。

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この時期に放映されていたCMがこの機体のメイキングみたいな感じで本当にエモいので全人類見てください(語彙力崩壊)

www.jal.co.jp

なお,上の写真は当時高校2年生の私が(何とかして部活を休んで)羽田に行って撮影したものです。彩度とかを変にいじってしまったせいで絵としてとんでもないことになっていますが,現状手元に唯一ある当該機の写真となっております。今となっては懐かしいですね…。

 

ARASHI HAWAII JET(2019年5月~2020年12月予定)(現在運用中)

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JA873J:ARASHI HAWAII JET(成田空港,2020/3/25筆者撮影)


www.jal.co.jp

press.jal.co.jp

FLY to 2020が通常塗装に戻ってから実に3年,JALのハワイ関連のプロモーションの一環として突如(?)登場しました。2010年の嵐ジェットからは通算で5代目となり,現在もこの塗装のまま運用中です。使用されている機材はJA873J(ボーイング787-9),嵐ジェットとして初の国際線専用機にして初の777以外の機材です。

今までの嵐ジェットがいずれも777の胴体後部に5人の姿を描くスタイルだったのに対し,今回に関しては胴体の前方から後方までをフルに使ったデザインとなっており,また胴体の左右で異なるデザインとなっています。やっぱりスぺマはこうでなくっちゃ!(厄介オタク)

flyteam.jp

コロ助のせいで現在国際線ダイヤが大幅に乱れていますが,そのあおりを食らってか873Jの運用もかなり不安定になってきています。最近の流れとしては,羽田を拠点にいろんなところに飛んだり飛ばなかったりしているなあという印象です。東京にお住いのみなさんにとっては以前よりは追いやすくなったと思うので,ぜひ一度見に行ってみてはいかがでしょうか。

 

20th ARASHI THANKS JET(2019年11月~2020年12月予定)(現在運用中)

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JA04XJ:20th ARASHI THANKS JET(福岡空港近隣,2020/3/13筆者撮影)

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JA04XJ:20th ARASHI THANKS JET(福岡空港,2020/3/13筆者撮影)

press.jal.co.jp

HAWAII JETが絶賛運用中の2019年11月末に突如登場した,通算6代目となる最新の嵐ジェットです。「同一デザインが2機」というパターンは2011年のBeautiful Worldがありましたが,2種類の嵐ジェットが同時期に飛んでいるのは唯一の例となります。

機材は最新鋭かつ次世代のJALのエース級となる(と思われる)エアバスA350-900,それも当時受領したてのJA04XJという力の入れようです。そしてデザインのほうも5人の顔を胴体全体に大写しにするという,873Jを軽々と上回るド迫力の仕様となっています。しかも胴体左側(ポートサイド)は「さらなる未来を見据えた表情」(引用元:上記プレスリリース)をモノクロで,右側(スターボードサイド)には「嵐JET初号機の」(引用元:同上),つまり10年前の「僕の見ている風景」の時の5人をカラー写真で描くというオタク冥利に尽きるギミックが仕込まれています。それもクソデカサイズで。泣くわ。(語彙力完全消失)

現状,他のA350とともに国内幹線(羽田‐札幌/福岡/那覇)に投入されているようです。

flyteam.jp

 

という感じで,ここまで今までどんな嵐ジェットが存在したかということを軽く振り返ってみました。あまり振り返れている気がしませんがまあいいとしましょう(?)。

 

嵐ジェットと私

名古屋にて;JA873Jとの遭遇

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某ING社のプログラムなのでこういうところにも行ったりしました

2019年9月6日。この日は某授業の最終発表が中部国際空港セントレア,RJGG/NGO)で開催され,それに参加してきました。発表は無事(?)終わり夕方には解散という感じになりましたが,せっかくセントレアまで来てしまったのであればやることは明確ですよね?そう,スポッティングです。

ja.wikipedia.org

前後泊としてセントレア内の東横インを予約しておいたので,この日はターミナルの展望デッキが閉鎖されるギリギリの時間まで撮影を粘ることができるという夢のような状態でした。空港泊最高!(?)
さて,デッキに展開してエプロンを眺めると,そこには色とりどりの飛行機の姿がありました。しかし当初のセントレアでのお目当てだったドリームリフターはおらず,落胆しつつも他のネタを探すべくFlightradar24を眺めていると,なんと22:10発のホノルル(PHNL/HNL)行JL794便に見たことのない特別塗装機が充当されていることに気づきました。そう,あのJA873J,ARASHI HAWAII JETでした。

実は,JA873Jが嵐ジェットになっているというニュースを5月に見て以来,その存在が頭の中から完全に消え去ってしまっていました。873Jはホノルル発着便を中心に充当されていたのですが,なぜか羽田‐ホノルル線にはなかなか投入されず,成田‐ホノルル線は夜遅かったりして撮りづらく,関西‐ホノルルや中部‐ホノルルなんて普段は撮れるはずないので,その存在を撮影モチベごとどこかに消し飛ばしてしまったのでしょう。オタクとしたことが…(?)。

とはいえ,撮れるチャンスが目の前にある以上それを有り難くいただくのみ。プッシュバックからエンジンスタートし,滑走路までタクシーするところを狙いました。デッキには同業者がちらほらといった感じでした。

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プッシュバック中。75mm, f7.1, 1/4s, ISO2200

ただ,当たり前のことなんですが夜の撮影ってめちゃくちゃしんどくて,シャッタースピードをものすごく長くしないといけないので手持ちだと非常にブレやすくなるし,感度もガンガン上げないといけないので画質にも影響が出るんですよね。まあ手持ちで撮影するなという話ですが()

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タキシングを後追いで。70mm, f6.3, 1/8s, ISO6400

結局右側しか撮れなかったり,微妙にブレたりノイジーだったり,照明のオレンジ色が強すぎたりでリベンジマッチ不可避という感じでした。

 

翌日:2019年9月7日。この日は元々朝から晩までセントレアスポッティングに充てるつもりの日でした。FR24で夕方18:05着のJL793便に873Jが充当されていることを確認し,心の準備を整えました。この時期は毎日のようにJL794/793で中部とホノルルをひたすら往復するような運用に入っていたようでした。

セントレアはもともと「空港を訪れる」人を強く意識したつくりになっているらしく,商業施設をはじめターミナル内は飛行機に乗らない人も多くおり賑わいを見せていました。展望デッキも例に漏れず見物人が溢れていましたが,JL793の到着予想時刻に近づくにつれて混雑が特に増してきました。通常この手の施設ではかなり珍しい20~30代女性の姿が目立ったという点で異常な光景であると言えるのではないでしょうか。嵐ジェット特有の現象ですね。

そして迎えた18時,北側から787‐9の機影が近づいてきました。それとともに一気に熱が高まる現場,やはり”格の違い”を感じずにはいられません。ゴツいカメラを担いだおじさま方からもスマホでシャッターを必死に連打するお姉さま方からも必死さが伝わってきました。もっとも,機体が遠くにいるときやランウェイ上にいる時は,主翼で5人のうち誰かしらの顔が隠れて見えなくなってしまうのでそんなに必死になっても仕方ありません。この「5人をちゃんと写す」というのは嵐ジェットスポッティングの上で一つの大きなテーマになるのではないかと思います。普通の機体のスポッティングなら,普通に真横から機体全体を収めるように撮れば(所謂スポッターズフォト)まず間違いはないですからね。

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ランウェイからの脱出を後追い気味に。 160mm, f6.3, 1/125s, ISO1250

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102mm, f6.3, 1/125s, ISO1000

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スポットイン直前。 70mm, f6.3, 1/80s, ISO720

ごちそうさまでした。
???「僕,満足!」(写真のクオリティに満足してるとは言ってない)

まあいい巡り合わせがあればまたその時に改めて撮りなおしたいと思います。

 

福岡へ;JA04XJにすべてを賭けた旅

2020年3月中旬。コロ害がまさかこんなにひどいことになるとはおそらく誰も思っていなかったころ,私はスポッティング旅行を計画していました。大阪にJALの787‐8国内線仕様機のファーストクラスで乗り込み,1週間の旅程で西日本を横断しながら各地の空港を巡って風光明媚なロケーションでの飛行機撮影を楽しんだのちに福岡からJALA350で帰京するという算段でした。ところが直前に所用により旅程の前半3日ほどを削ることになり大阪への航空券はキャンセル,また西日本縦断は絶望的となりました。

そこで3泊4日で福岡空港スポッティングに専念することにしましたが,未定となっていた東京→福岡の交通手段をどうするかで悩みました。一番安かったのはチェジュ航空の仁川(RKSI/ICN)経由便でしたが,面倒なうえに「この時期に国際線は流石に…」となり却下となりました。ほかにもスカイマークなどで安く抑えるという選択肢もありましたが,折角というかおそらく唯一無二の機会ということでスカイメイトを使って20th ARASHI THANKS JETに乗ってみることにしました。

www.jal.co.jp

スカイメイトの最大の特徴は「当日空席スタンバイ」つまり予約ができないことです。東京‐福岡の運賃額+旅客施設使用料で19440円,普通運賃からの割引率にして約57%です。対新幹線やJALの各種運賃と比べるとまあまあ安いかもという気分にはなりますが,スカイマークや各社と比べてしまうと流石にちょっと高さが目立ってしまいます。

「予約ができない」というのは一見不便に見えますが,突発的に乗る便を決めたいときには非常に役に立ちます。例えば,特定の機材に決め打ちで乗りたい!というようなときです。JALの国内線特別塗装機に関して,どの機体がどの便で使用されるかは(パターンからの予測等を除く,公式なデータとしては)運航前日にWebサイト上の運航情報で明らかにされます。通常こんなギリギリに航空券を「予約」してしまうと運賃は高くなりがちです。でも,スカイメイトなら運航情報(と空席の存在)を確認したうえで当日空港に出向けば比較的手ごろな運賃で搭乗できます。当時JALA350-900は5機存在し,羽田‐福岡を中心に札幌・那覇便にも投入されていたので,排出率が何%なのかも分からないガチャを回さなければならないところをスカチケで華麗に回避できてしまうようなものです(?)。

そんなこんなで迎えた出発前日:2020年3月11日。しかしWebサイトの運航情報にあるはずの「20th ARASHI THANKS JETで運航いたします。」の文字がどこにも見当たりません。しこたまリロードしましたがそれでも出てきません。そのまま日付が変わってしまいました。もしや減便のあおりを食らって12日はずっと04XJは地上でお留守番みたいなパターンか…?と不安になりながら待っていると,1時近くになってようやく運航情報が更新され,”勝ち”が決まりました。

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待ち望んでいた文字列

こうして狙うべき便が決まりました。JL321です。そういうご時世故か空席もまあまあありました。

いざ空港に向かい,19440円出して購入...ついでに手が滑って余計な紙まで出してしまいました。

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eチケットお客様控̟̟̟+αの図

ファーストクラス当日アップグレード,成功です。19440円+8000円で貴族級の待遇を受けることができてしまいます。バケモンか?

www.jal.co.jp

というわけで,推しがデカデカと描かれた機体の最前列に座り,飛びながら飯を食い飲酒するという運びになりました。嵐ジェットあるある(?)として,座席が「誰々の顔のこのへん」にあるみたいなことを言う文化があるようですが(要出典),この時ばかりは前方すぎて誰の顔にもかすりもしなかったのが少し残念ではあります。

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昼からプレモル(その気になればラウンジであらかじめ飲むことだってできた)

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359特有のクソデカモニタくんと機外カメラくんがいい仕事をしている図

04XJに乗ってみての感想ですが,そもそもJALA350が飛行機としてよすぎるという印象が圧倒的に強かったです。静かだし揺れないし(ファーストクラスだから当然だがそれ以外の座席でも)座り心地はいいし適度に胴体は太いし窮屈じゃないしでとにかく快適すぎます。

そうした飛行機そのものへの印象とは裏腹に自身が今乗っている機体が嵐ジェットであることを視覚的に知ることのできる手段は唯一,機外カメラが映し出す胴体の側面の一部です。嵐ジェットだからといって機内が特別仕様であるだとか,(ANAポケモンジェットなどのように)ヘッドレストカバーだけでも専用デザインであるだとか,限定のポストカードのような記念品を積んでいるだとかそういうものは一切ありません。ガワ以外は本当にJALの普通のA350と何ら変わりないといっていいでしょう。

ではわざわざ04XJを狙って乗る意味はなかったかというと決してそうではなくて,「自分が嵐ジェットに乗っている」「5人が描かれた機体が空に浮いている」という事実を認識するだけでブチアガれました。その事実の認識だけで白飯5杯ぐらいは軽く行けますね。とかく,”アイドル”というものはそういうものなんです(どういうことか,わかりやすく説明せよ。)。

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Smile Again... ありがとう...(涙目)

そんなこんなを酔った頭で考えたりなんだりしているうちに一瞬で福岡に到着,機体にありがとうを言ってお別れです。お別れといっても,翌朝からずっとこの機体を追い回してレンズを向けまくることになるんですけどね。

本当はこの後の福岡での自転車を使った外周スポッティングについても書くつもりだったのですが,なんやかんやでとんでもない文章量になってしまったので続きは別の機会に書こうかと思います。

 

おわりに

とりとめのない文章になってしまいましたが,最後まで読んでいただきありがとうございました。

これからもこんな感じでオタク特有の駄文を書いていくことになるかと思いますが,生暖かい目で見守っていただけると幸いです。

そして,嵐の活動休止が今月末に迫り,予定通りであればそれと時を同じくして現在運航中の嵐ジェットは2機とも通常塗装に戻ってしまう見込みです。残された時間は僅かではありますが,この機会に一度嵐ジェットを見たり,乗ったりしてみてはいかがでしょうか。ガチの直前は違憲レベルに混雑するにきまってるので早めのタイミングがよさそうですね。ともかく,

嵐ジェットはいいぞ。